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はじめてのリール選び
リールの選び方は、どこを読んでも似たことが書いてあります。 ここではその通説が本当かどうかを、収録している約2,000番手の公表値で確かめながら進めます。 数字は毎日取り直しているので、2026-09-23 時点のものです。
1スピニングか、ベイトか
スピニング624番手
はじめの1台は、ほぼこちら
スプールが回らない構造なので、投げ方を覚える前でもバックラッシュ(糸の噴き出し)が起きません。
- 最安
- ¥1,978
- 価格の中央値
- ¥27,030
ベイト238番手
重いルアーを投げるようになってから
スプールが回って糸を送り出すため、親指で回転を抑える操作(サミング)を覚えるまでバックラッシュします。
- 最安
- ¥4,900
- 価格の中央値
- ¥42,680
ベイトの中央値がスピニングより58%高いのは、 ベイトが高級だからではなく、入門価格帯の機種が少ないためです。 安いベイトを探すより、スピニングから始めるほうが選択肢が広くなります。 なおこの2つの件数は、種類を機械的に判定できたシマノ・ダイワの製品が対象です。 アブガルシアなど入門ベイトに強いメーカーは、この集計には入っていません。
2何を、どこで釣るか
リールに必要な性能は、魚ではなく釣り方で決まります。 同じ魚でも、堤防から投げるのか船から落とすのかで、必要な糸の量も巻く速さも変わります。 決まっている釣りがあれば、そこから入ってください。
まだ決まっていない場合は、堤防からのルアー釣り(シーバス・エギング)を基準にすると、 あとで他の釣りに転用しやすい番手に落ち着きます。
3番手ではなく、糸の量で決める
「2500番」「3000番」という番手は、メーカーが自社の中で付けている通し番号で、 規格ではありません。同じ番手の中でも中身は大きく違います。
| 公称番手 | PE1号が巻ける長さ最小 | 同中央値 | 同最大 | ひらき | 該当数番手 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2500番 | 90m | 120m | 360m | 4倍 | 59 |
| 3000番 | 120m | 200m | 400m | 3.3倍 | 102 |
スピニングリールのうち、PE1号の糸巻量が公表されている番手だけを集計しています。 浅溝(S)・中深(M)・深溝の違いが、そのままこの開きになります。
つまり「3000番を買えばいい」という助言は、実際にはほとんど何も決めていません。 決めるべきは「PE何号を何m巻きたいか」で、それは釣り方が決めます。
4値段を上げると、何が変わるか
価格帯ごとに中身がどう変わるかを、公表値の中央値で並べました。 番手が違えば大きさも重さも違うので、2500番のスピニングだけに固定しています。 「2000〜4000番」とまとめてしまうと、高い価格帯ほど大きい番手の比率が上がるせいで、「高いほうが重い」という逆の結論が出ます。
| 価格帯2500番のみ | 自重中央値 g | ボールベアリング中央値 個 | 巻取長中央値 cm | 該当数番手 |
|---|---|---|---|---|
| 〜1万円 | 240 | 3 | 75 | 23 |
| 1〜2万円 | 210 | 5 | 75 | 20 |
| 2〜4万円 | 175 | 7 | 82 | 46 |
| 4万円〜 | 165 | 11 | 80 | 37 |
ベアリング数はボールベアリングのみで、ローラークラッチ(品番「7/1」の右側)は含みません。 最大ドラグ力は列に入れていません。測定方法が業界基準で各社の裁量に委ねられており、 メーカーをまたいで足し合わせた数字に意味がないためです。
この表から読めること
- 自重は、価格を上げるほど一貫して軽くなります。240g → 210g → 175g → 165g。 頭打ちにはなりません。ただし下がり幅は2〜4万円までが大きく、そこから先は10gです。
- ベアリングの数も一貫して増えます。3個 → 11個。 巻き心地や耐久性に効く部分ですが、釣果に直結する数字ではありません。
- 巻取長はほとんど変わりません。75cm → 80cm。 巻きの速さは価格ではなく、ギア比をどれにするかで決まります。
軽さが欲しいなら、効くのは価格より番手です。 1万円以下の2000番は215g、4万円以上の4000番は255g。「高い=軽い」ではなく「小さい=軽い」で、番手をまたいだ比較は成り立ちません。 はじめの1台なら1〜2万円で必要な性能はそろい、そこから上は「軽さと巻き心地にお金を払う」区間です。
5よく言われるが、データでは支持できないこと
- 「番手を見れば、だいたいの糸巻量が分かる」
- 分かりません。手順3のとおり、同じ3000番の中で120m〜400m(3.3倍)の開きがあります。
- 「高いリールは軽い」
- 番手を揃えれば正しく、またげば成り立ちません。2500番なら240g→165gと一貫して軽くなりますが、1万円以下の2000番(215g)は、4万円以上の4000番(255g)より軽い。 重さを決めているのは主に番手です。
- 「最大ドラグ力が大きいほど、強いリール」
- メーカーをまたいでは比べられません。糸巻量や巻取長と同じく、ドラグ力の測定方法も業界基準で各社の裁量に委ねられています。 同じ「10kg」でも測り方が違うため、当サイトでも横断集計には使っていません。
- 「自重を見れば、どちらが良いリールか分かる」
- 番手が違えば自重は当然違います。比べる意味があるのは同じ番手・同じクラスの中だけです。 各製品ページでは、同じスプール径のクラス内で見た位置を図にしています。
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このページの数値は、収録している約2,000番手のうち 各項目が公表されているものだけを対象に、2026-09-23 時点で計算しています。 スペックは各メーカーの公表値で、糸巻量や巻取長の測定方法は業界基準上、各社の裁量に委ねられています。